皆さんが「シチュー」と聞いた時に、どのようなイメージを持ちますか？
クリームシチューの濃厚な味わいが浮かぶかもしれませんね。
それとも、カレーやハヤシ、ビーフシチューを思い出すでしょうか？
実は、シチューは冬に限らず年間を通して楽しめる料理です。
今回は、鶏肉のシチューを美味しく作りたいと思っているあなたに、鶏肉の部位の選び方や調理のコツをお伝えします。
シチューにおすすめの鶏肉部位とその選び方
皆さんが鶏肉と聞いて、どの部位を思い浮かべますか？
多くの方が、もも肉や胸肉、ささみ、手羽先などを連想するかもしれませんね。
特に焼き鳥を想像するわけではない限り、これらの部位を思い浮かべれば充分です。
シチューに最も適しているのは、もも肉が一番です。
脂ののりが抜群で、風味豊かな味わいが得られます。
次に、手羽先もおすすめです。
コラーゲンがたっぷり含まれており、味に深みを与えます。
より美味しい鶏肉を使うなら、骨付きのもも肉を選ぶと良いでしょう。
骨から滲み出る旨味が、さらに料理を引き立てます。
ただし、食べ方にはちょっと配慮が必要かもしれません。
料理が初めての方は、事前にカットされたもも肉を選ぶことを推奨します。
自分でカットすると、不要な脂や皮を取り除けますが、少し難しいかもしれません。
肉を切る際には、鋭く研いだ包丁を使用し、滑らかに引くようにしましょう。
しかし、肉は滑りやすく、また衛生面での配慮も必要です。
肉専用のまな板を使用し、使った後はしっかり消毒しましょう。
カット済みの鶏肉は少々価格が高めですが、調理の手間を減らしてくれるので便利です。
まとめると…
- もも肉：
脂肪分が多く、濃厚な味わい。脂が苦手なら一度湯通しすると軽減される。 - 胸肉：
脂肪分が少なくて柔らかいですが、加熱すると乾燥しやすい。一緒にチーズを加えると風味豊かになる。 - ささみ：
脂肪が少なくダイエットには最適。でも乾燥しやすい。 - 手羽先：コラーゲンが豊富。煮込むと美味しさが増す。
部位を問わず、コスパと満足度を考えたら、挽き肉を使うのも一つの方法です。
粉類を加えて団子状にし、ボリュームを出すことができますし、白味噌を加えることで、さらにコクを出すことができます。
シチューで使う鶏肉は先に炒めるべき？
鶏肉をシチューに加える場合、炒めてから入れることを特に推奨します。
もし直接煮込んでしまうと、鶏肉からの美味しさがほとんどスープに吸い取られてしまい、最終的に鶏肉自体が乾燥してしまう可能性があります。
炒めることで、鶏肉の外側に油の層が形成され、これが美味しさを閉じ込めてくれるんです♪
さらに、鶏肉につく焦げ目は、風味を深める効果もあります。
このようにして、シチューの味を一層豊かにすることができます。
鶏肉を炒める前の下準備も大切です。
鶏肉に含まれる水分は、キッチンペーパーでしっかりと拭き取ってください。
これにより、不要な臭みを減らすことができます。
その後、少量の塩とコショウで味を整え、薄力粉を軽く振りかけると、旨味を逃さずに済みます。
薄力粉は、シチューに程よいとろみを加えるのにも役立ちます。
少しの手間ですが、試してみる価値は大いにありますよ。
シチューに鶏肉を加える最適なタイミング
以前にも触れたように、シチューを作る際に鶏肉を先に炒める方法をおすすめします。
しかし、鶏肉を炒める方法は2つあり、それぞれがシチューに鶏肉を加えるタイミングに大きく関わってきます。
表面に軽く焼き色をつけた鶏肉の場合
このアプローチでは、鶏肉の表面にさっと焼き色をつけることで、旨味を閉じ込めます。
野菜を炒めた後、適量の水を加えて沸騰させ、そこに軽く焼き色をつけた鶏肉を加えて煮込むのです。
この方法では、鶏肉は外側が軽く焼けているだけで、内部はジューシーさを保ちます。
ただ、煮込み中には旨味が少しずつ出汁に溶け出してしまう点は注意が必要です。
しっかり火が通った鶏肉の場合
この場合は、鶏肉をしっかり火を通し、シチューの仕上げに加える方法です。
鶏肉自体の旨味を最大限に保ちつつ、煮汁への旨味の流出を防ぎます。
この方法で、鶏肉本来の風味を存分に味わうことができます。
どちらの方法を選ぶかはお好みによりますが、挽き肉を使って作る鶏団子は別のケースです。
団子状にすることで旨味が閉じ込めやすくなり、炒めずに直接煮汁に入れても美味しく仕上がります。
お団子を作る工程を選ぶか、それとも炒める工程を選ぶかは、あなたの好み次第です。
重要なのは、鶏肉は中心までしっかりと火を通さないと食中毒のリスクがあるということです。
フライパンで調理する場合は、火の通り具合に注意が必要ですが、煮汁でしっかり煮込むことで、簡単に安全に火を通すことが可能です。
鶏肉を活かしたシチューの作り方、適した部位とは？炒める工夫と適切なタイミングまとめ
この記事では、鶏肉の選択肢、炒めるかどうか、そして鶏肉を投入する最適なタイミングについて、様々な側面からご紹介しました。
「シチュー作りがもっと簡単だと思っていた」という感想を持たれたかもしれませんが、気にする必要は全くありません。
実のところ、どの方法を選んだとしても、結果として美味しいシチューを作り上げることが可能です！
何回か自分で試して、「自分だけのシチュー」を完成させてみるのはいかがでしょうか？
